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人間失格の表紙

人間失格

太宰 治

僕の評価 ★★★★☆

楽天ブックスのレビュー:★4.01(1809件)

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最初から最後まで重く沈んだ空気に包まれ、その空気ごと引き込まれる作品だった。

どんな本?

主人公・大庭葉蔵は、生まれながらに感受性の鋭い人物である。相手がどう振る舞えば喜ぶのか、言葉の本音はどこにあるのかがわかってしまう。それでも本心を表に出すことはなく、幼い頃から友人や恋人、家族に対してさえ「道化」を演じ続ける。その振る舞いが少しずつ心を蝕み、酒や色恋に溺れていく生涯が、本人の手記という形で綴られていく。

この本で得られるもの

こんな人におすすめ

読んでみて

読んでいて一番印象に残ったのは、ある出来事に対して葉蔵が抱いたのが、怒りや嫉妬ではなく「純粋さが穢されたこと」へのショックだった場面だ。自分には純粋でいることができなかったけれど、人には失ってほしくない。そんな気持ちが葉蔵にはあったのだろうか。太宰自身の体験が下敷きになっているという話もあり、繊細な心理が痛いほど伝わってくる一冊だと感じた。僕はこれまで小説にあまり興味がなかったが、これを機に視野を広げてみたいと思う。

読了日:2026-10-03

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