新版 思考の整理学
楽天ブックスで見るアイデアには知識の幅が大切だが、それと同じくらい「時間(熟成)」も大切なのだと教えてくれる本である。
どんな本?
知っていることを取り出すだけの「グライダー型」の思考ではなく、経験や異なる分野の知識を掛け合わせてアイデアを生み出す「飛行機型」の思考が大切だと説く本だ。そのために、持っている知識を書き出したり話したりして保存し、ときには意図的に忘れて脳に余白をつくり、知識の「発酵」に備えることを勧めている。俳句や編纂の例、思考を抽象化して立体的に整理する考え方など、アイデアが生まれる仕組みを多くの角度から教えてくれる。
この本で得られるもの
- 知識をためるだけでなく、意図的に「忘れる・寝かせる」ことで、予期せぬタイミングで知識同士の化学反応が起きるという考え方
- 情報を弁当の仕切りのようにカテゴリで分けるのではなく、抽象化(縦)と知見の深さ(奥行き)をもつ本棚のように立体的に整理するというイメージ
- 思考は案外うたれ弱い。だから自分には根拠のない自信を持ち、他人の意見は否定せずに受け止めるという向き合い方
こんな人におすすめ
- 知識はあるのに、自分ならではのアイデアがなかなか出てこないと感じている人
- メモや日記を書いているけれど、それをどう活かせばいいか知りたい人
読んでみて
一番残ったのは、ユニークなアイデアは複数の知識の組み合わせから、思いがけないタイミングで生まれるという話だった。そのためには知識を詰め込むだけでなく、脳に余白を持たせておくことが大事になる。本や人から得た知識だけでなく、自分というフィルターを通した実体験にこそユニークな視点が宿るという点にも深くうなずいた。これからも思いつきや知識をメモして、保存し続けていこうと思う。