問題解決
楽天ブックスで見る問題解決のプロセスを、構造的に整理できる一冊である。
どんな本?
問題解決には順序があり、それはWhere(どこに問題があるか)→Why(なぜ起きたか)→How(どう手を打つか)だと説く本だ。いきなり具体策から考える「How思考」に陥らず、問題の所在を絞り込み、原因を掘り下げてから対策を立てる流れが、豊富な例とともに解説されている。さらに、あるべき姿を描いて課題を設定する方法や、対策の実行、評価と次の施策へのつなげ方まで、問題解決の全体像を学ぶことができる。
この本で得られるもの
- 「分解(どこどこ分析)」と「深掘り(なぜなぜ分析)」を区別し、問題を特定する段階で誤って深掘りに入らないという意識
- 論理の飛躍に気をつける、事実で確認する、自分を主語にして掘り下げるなど、「なぜなぜ分析」を質の高いものにするポイント
- 手を打つ場所は、効果・実現性・検討の効率という観点で選ぶこと。悪循環の根を断てば、自然と好循環に変わるという視点
こんな人におすすめ
- 問題が起きると、つい思いつきの対策から考え始めてしまう人
- 新しいプロジェクトや改善活動を、筋道立てて進めるための型がほしい人
読んでみて
一番残ったのは、いきなりHowから考えるのは「霧の中で的に向かってボールを投げている」ような状態だというたとえだった。Where→Why→Howの順に考えるだけで、議論の発散を防ぎ、本当に手を打つべき場所が見えてくる。駅前のティッシュ配りのような身近な出来事にも「なぜ」を問う訓練が、How思考を防ぐことにつながるという話も印象的だった。新しいプロジェクトに取り組むときの型として、さっそく使ってみたいと思う。