ロジカル・プレゼンテーション
楽天ブックスで見るプレゼンテーションの鉄則がとても明快に解説されていて、初心者にもわかりやすい一冊だと思う。
どんな本?
提案は「意図して通すもの」であり、技術によって高められる。この本はそんな前提に立ち、提案力を「適切に考える」と「適切に伝える」の2つに分けて解説している。考える側は論理思考力と仮説検証力、伝える側は会議設計力と資料作成力。この4つの技術が互いにつながりながら、一つの提案を形づくっていく構成になっている。
この本で得られるもの
- 相手の疑問は「本当にそうなの?」と「それだけなの?」の2種類に集約でき、それぞれ「縦の論理」と「横の論理」で備えられるという整理
- 目的の理解→論点の把握→仮説の構築→検証→示唆の抽出という、仮説検証の5つのステップ。検証は「8割の当たり前と2割の気づき」でよい、という割り切りも心強い
- 資料はメッセージを書く→チャート化する→スライドにまとめる→パッケージにする→会議に合わせたマテリアルにする、という5段階で組み立てる考え方
こんな人におすすめ
- 提案や企画がなかなか通らず、その理由を相手のせいにしかけている人
- 会議の資料づくりを、我流ではなく型から学び直したい人
- ロジカルシンキングを、実際の提案の場面で使える形で身につけたい人
読んでみて
読みながら一番刺さったのは、冒頭の「提案は意図して通すもの」という言葉だった。多忙な毎日の中では、この意識がつい薄れていく。「うちの社長は…」「お客様が…」と他人のせいにせず、提案は技術で高められると考えるだけで、向き合い方が少し変わる気がする。縦・横の論理が検証の土台になり、示唆が資料のメッセージの中心になるというように、4つの技術がつながっている点もわかりやすかった。新たに資料を作るときには、この本の型を意識してみたい。